こんにちは。
木津(@ayumukizu)です。巷ではムハンマドと呼ばれています。
今、文筆家のちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)の書籍『マーケット感覚を身につけよう』を読んでいます。
これがとても面白いです。
『マーケット感覚を身につけよう』の紹介
書籍『マーケット感覚を身につけよう』の冒頭文から、以下に一部引用します。
あるときふと自分の足もとを見ると、そこに大きな金塊があったとします。大人な誰でも、びっくり仰天するでしょう。慌てて家族や友人を呼んだり、スマホで写真を撮ったり、持ち上げて重さを確認したりと大興奮しますよね。なぜなら私たちは、「金塊には価値がある」と知っているからです。
ところが幼児や動物の足もとに金塊を置いても、それは単に、キレイな石に過ぎません。最初は触ったり舐めたりして興味を示すでしょうが、食べられそうもないし、おもしろいことは何も起こらないと理解した時点で、彼らは金塊を放置し、他の食べ物やおもちゃを探しにいってしまいます。
幼児や動物には、すぐ身近にある金塊の価値に気づく能力がないのです。
多分ここまでの内容については、「うんうん、そうだよね」という感じる方が多いんじゃないかなと思っています。
知らないことを知るというよりか、すでに知っていることの精度を上げていくような感覚。
でもこちらの書籍は、読み進めるほどにどんどんその深度を深めていく類のものです。
知らないことをたくさん知ることができるので、脳が喜ぶ。
「しごと」と「仕事」と「仕事をつくる」
しばらく前にこんな記事を書きました。
これはざっくりいうと、「仕事とは何か?」という問いに対して、僕なりの考えを書いている記事です。
以下に一部引用します。
僕の思う「仕事」とは、「お金」を稼ぐことができる行為全般です。
僕の思う「しごと」とは、行為全般です。
先に述べた「仕事」は「しごと」の中に含まれていて、「しごと」によって「お金(等)」を得ることができるなら、それは「仕事」。
「仕事をつくる」とは、「しごと」を「仕事」に変換することです。
自分の行為に価値を見出す人を見つけて、お金をもらうこと。
自画自賛になってしまうけど、この記事で考えたことは、僕がこの半年くらいで考えたことの中で一番面白い話であるような気がしています。
というか、自分にとって一番大きな気づき。
なんだけど、以前友人に、「仕事とはお金を稼ぐことができる行為全般のことだと思う」と話したら、「木津は意外とドライなんだね」と言われてしまいました。
どうやら僕は、お金以外の文脈で仕事を語るタイプの人間だと思われていたらしい。
というか、僕がお金を稼ぐことそれ自体に興味があるのではなく、お金の動きを考えることに興味があるということが、うまく伝わらなかったんだろうなと思います。
何を価値として捉えるか
先の記事で書きたかったことは、「どんな行為も仕事になりうる」ということです。
先の記事:「仕事」と「しごと」を考える
自分が価値として認識していないことが、別の誰かから見ると価値であるということがあり得て、そこをきちんと繋いであげれば、遊びみたいな行為も仕事になる。
これはまさに、冒頭で紹介した書籍でちきりんさんが書いている、「金塊を価値と思うか否か」という話と同じです。
先日人から「仕事は苦しいものだと心のどこかで思っている」という話をされて、「そういうことではないだろうな」と思ったので、今日の記事を書きました。
自分が苦しんだか否かは、相手がそれを価値と感じるか否かとはまた別軸の話なので、切り離して考えた方が健康的だろうなと。(ただし、全く関係がない訳でもない。)
終わりに
以上です。
ここからは蛇足。
最近はあまり見なくなったような気がするけど、駅前でポケットティッシュを配っている人がいます。
ポケットティッシュはお店で買うとお金がかかるのに、同じものが駅前では無料でもらえるのは、すごく面白いなと思う。
しかもポケットティッシュを配っている会社は、配る人にアルバイト代も出しているので、お金を出してでもポケットティッシュをもらって欲しいと思っています。(もちろん、もらって欲しいのはティッシュに付いてる広告だけど。)
歩行者である僕らからすれば単にポケットティッシュをもらっているだけなのに、僕らにポケットティッシュを届けたいと思ってそこにお金を払っている人がいると考えると、すごく面白いなと。
価値の歪みが生まれている。
僕は、そういった価値の歪みをつくることが、「仕事をつくる」ということだと思っています。
あるいは、すでにある価値の歪みを可視化すること。
最近はそういうことを考えるのが楽しいなと思っていたんだけど、ちきりんさんの本を読んで、僕が興味を持っているのはマーケティングの話だったんだなということがわかってよかったです。
とってもおすすめなので、ぜひ読んでみてください。
また来てね!
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