こんにちは。
木津(@ayumukizu)です。巷ではムハンマドと呼ばれています。
最近、というか随分前からだけど、僕は対面でのコミュニケーションにおいて、「いかにしょぼく見られるか」ということを結構大事にしています。
相手との関係性が、十分に築けていないうちは特に。
今日は、この話を少し。
自分のことを伝える二つの方向性
相手に自分のことを伝える方法には、大きく分けて二つの方向性があると思っています。
「自分をすごく見せる方向性」と、「自分をしょぼく見せる方向性」です。
こんなことをいうと「等身大の自分を見せるという方向性もあるだろう」と思われてしまうかも知れないけど、僕としては、これはないかなと思っています。
「等身大の自分」というのは、あくまで「自分がイメージしている自分」のことです。
「自分がイメージしている自分」を相手に伝えるために、「自分をすごく見せる」あるいは「自分をしょぼく見せる」という、どちらかの手段を選んでいるはず。
なので、本人が自覚しているかどうかはどうあれ、方向性は先にあげた二つに限られると思っています。
冒頭で書いた通り、僕が対面でのコミュニケーションで選びたいと思っているのは、「自分をしょぼく見せる方向性」の方です。
地方における理想と共感の順番
ではどうして僕は、「自分をしょぼく見せる方向性」を選びたいのか、という話だけど。
それについて書く前に、今年の3月に参加した以下のイベントの話をします。
イベント開催中🌸
ハッシュタグはこちらをチェック💁♀️—
【満員御礼】ソトコト編集長 指出さんと語る夜―都会で稼ぐだけが仕事じゃない。地域にみる働き方と新しいしごと図鑑” https://t.co/zfWS3frwgl
— サイボウズ式第2編集部(#サ式) (@cybozushiki2ed) 2019年3月11日
サイボウズの東京オフィスで行われたこちらのイベントは、ゆくゆく地方に移り住みたいと考えている方に向けて、「地方で働くとはどういうことか」をテーマとしたトークイベントでした。
トークゲストは、ソトコト編集長の指出一正さんと、サイボウズ複業社員でありNPO法人しごとのみらいの運営をしている竹内義晴さん、それから、NPO法人地球のしごと大學理事長の高浜大介さんでした。
このイベントの中で、最も印象に残った言葉がこちら。
“都市部と地域とでは理想の組み立て方の順番が逆。都市部では、先に理想があって、そこに共感する仲間が集まる。一方地域では、先に共感しあって、一緒に理想を考える。”#指出さんと語る夜
— 木津 歩|居候男子 (@ayumukizu) 2019年3月11日
都市部では、先に理想(ビジョン)があって、そこに共感した仲間が集まる。
一方地方では、先に仲間をつくって、それから一緒に理想を描く。
これは都市部と地方とで、プレイヤーの母数が違うからこそ起こることだと思います。
僕も以前似たようなことを考えたことがあって、イベントで聞いたこの言葉は、とても腑に落ちました。
自分をしょぼく見せることの重要性
ただ最近は都心部でも、地方と同じことが起こりつつあるなあと思っていて。
理想(ビジョン)先行でなく、共感先行で物事を決める/進める人たちが増えてきた。
「何をやるかより誰とやるか」「何を買うかより誰から買うか」、みたいな話です。
参照:共有するものが変わってきている-成果物から過程、そして立案へ
初めの話に戻るけど。
共感先行の社会においては、むやみやたらに自分をすごく見せようとしない方がいいと思っています。
輝かしい経歴や実績を根拠に信頼関係を築くよりも、「なんかいいヤツだ」と思ってもらうことの方が何倍も重要。
もっというと、「すごいかどうかは知らんけど、なんかいいヤツだ」と思ってもらうことが大事。
自分をすごく見せようとする動きは、「まず仲良くなること」を邪魔する側の動きであるような気がしているので、「自分をしょぼく見せよう」と思っているくらいがちょうどいいなと思っています。
終わりに
以上です。
もちろん、初めからこんな小難しいことを考えて「自分をしょぼく見せよう」と思っていた訳ではありません。
大前提として僕には、「人に興味がない人間でありたい」という気持ちがあって、「自分をしょぼく見せよう」というスタンスは、それに付随しているものです。
ただ最近は、自分をしょぼくみせた方が何かといいことが多いなあと感じているので、今日の記事を書きました。
また来てね!
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