こんにちは。
木津(@ayumukizu)です。巷ではムハンマドと呼ばれています。
先日、複業研究家の西村さん(@souta6954)が、こんなツイートをされていました。
フリーランスなど、「個人」で働くスタイルが注目されているけれど、「個人」の時代はもう終わり、「個性」を発揮しながら「チーム」で働く時代になってきている。
さらに、かつてはチーム=会社だったが、会社以外のチームを持っていることが重要な時代に。
令和は、「チームの時代」になる。
— 西村創一朗🐰『複業の教科書』発売中📘 (@souta6954) 2019年4月3日
-令和は、「チームの時代」になる。
西村さんのこの意見に、僕はとても共感しています。
今日は、この話を少し。
令和時代におけるチームのあり方と、対価の考え方についての話です。
目次
「チーム」と「会社」と「コミュニティ」
チームについて話す前に、「チームとは何か」を明確にしなければなりません。
ウィキペディアで「チーム」を調べてみると、以下のような説明書きが出ます。
チーム(英: team)は、共通の目的、達成すべき目標、そのためのやり方を共有し、連帯責任を果たせる補完的なスキルを備えた少人数の集合体を理想とすることがある。-参照:Wikipedia
もう少し、掘り下げていきます。
「会社」と「コミュニティ」
「チーム」という言葉の位置付けをはっきりさせるために、「会社」と「コミュニティ」という言葉について少し書きます。
「会社」は、「売上」を追求するための組織です。
会社の「持続」のために、売上を立てる。
一方「コミュニティ」は、「状態」を追求するための組織です。
コミュニティメンバーの「幸福感」、あるいは「充足感」を高めるために、コミュニティの「状態」を向上させる。
いうまでもなく、これは正確な定義としての「会社」と「コミュニティ」ではなく、「チーム」という言葉の位置付けを定めるための仮の定義です。
個人経営の会社さんとかはまた全然違うと思うけど、一旦これを定義として考えてください。
「チーム」の位置付け
これらを踏まえて、「チーム」の位置付けについて書きます。
先に述べた通り、会社は売上を追求するための組織です。
売上を追求することに軸足をおきながら、組織としての状態を向上させるのが、マネージメントの意義、あるいは働き方改革の流れ。
一方コミュニティは、状態を追求するための組織です。
状態を追求することに軸足をおきながら、組織としての売上を立てていくのが、令和時代における「チーム」です。
つまりここで述べようとしている「チーム」は、会社ではなくコミュニティの派生系としてのチームです。
チームの時代への移行
冒頭で引用したツイートで西村さんは、「令和は、チームの時代になる。」とおっしゃっています。
僕も同じように思う。
“個人の時代におけるチーム”ではなく、”チームの時代におけるチーム”が増えると思っています。
チームの時代に至る背景
チームの時代の背景には、複業文化の広がりがあります。
収入を一つの組織から担うことが当たり前だった少し前までは、売上を目的としている組織は、まず第一に売上を立てなくてはなりませんでした。
その組織に所属するメンバーの全収入を、その組織の売上で賄わなくてはならなかったから。
しかし複業文化の広がりと共に、その組織に所属するメンバーが、別の組織等から収入を得るということが可能になりました。
これは、売上を最優先事項とするのではなく、売上をあくまで目的の一つとして位置付けられる組織が成立するようになった、ということです。
そんな背景から生まれているのが、「チームの時代におけるチーム」です。
「個人の時代におけるチーム」と「チームの時代におけるチーム」
個人の時代においても、チームというものがありました。
ここでいう個人の時代とは、組織に所属せずにフリーランスとして生計を立てていく人たちが広く認知され、市民権を得た時代です。
「個人の時代におけるチーム」とは、プロジェクトベースで作られるチームです。
あるプロジェクトに対して、適任となるプロフェッショナルたちが集まるチーム。
プロジェクトの貢献度と直結した対価が支払われ、プロジェクトの終了と共に、チームは解散するのが基本となります。
一方「チームの時代におけるチーム」は、これとはまた別物です。
「個人の時代におけるチーム」がプロジェクトベースでチームをつくるのに対し、「チームの時代におけるチーム」は、チームベースでプロジェクトを立てる。
これはつまり、チームとしての持続性が求められると言い換えることもできます。
「チームの時代におけるチーム」の対価の話
チームとしての持続性が求められる時、対価の分配の仕方は少し変わってくるはずです。
各プロジェクトに対する貢献度をそのまま反映させるよりも、程度はどうあれ、全体でならす要素を入れた方がいい。
対価をならすことで、チームとしての持続性を持たせる意識がチーム全体に行き渡るかもしれない。
あるプロジェクトに直接貢献しなかった人が、次のプロジェクトを立ててくれるかもしれない。
でもそれはわかりやすいリターンを期待するものではなく、もう少し根底にある、チームとしての意識と姿勢に対する投資です。
何より、各プロジェクトに対する貢献度のみで対価を設定すると、すぐにわかりやすい対価が得られるプロジェクトしかできなくなってしまいます。
持続性が求められる「チームの時代におけるチーム」にとっては、それが一番危ういと思う。
対価の考え方こそが、「個人の時代におけるチーム」と「チームの時代におけるチーム」との、決定的な違いであると思っています。
終わりに
以上です。
「チームの時代におけるチーム」は、これから必ず増えます。
今は過渡期だからうまくいかないこともたくさんあるかもしれないけど、だからこそ、そこを追求していきたいなと思う。
また来てね!
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