移動生活

地方創生と暮らしのあり方を考える。移動生活を通じて、結局何がしたいのか。

こんにちは。
木津(@ayumukizu)です。巷ではムハンマドと呼ばれています。

 

先日、あるWebメディアから取材を受けました。

取材をしてくださった方は僕のブログをかなり読み込んでくださっていて、「移動生活」や「関係人口契約」、あるいは「ホームプレイス」など、僕がブログの中でよく用いる言葉を使いながら質問してきてくださいました。

本当に、どうもありがとうございます。

 

一方で、僕がこの活動を通じて結局どんなことをしたいと思っているのかという部分については、ちゃんと伝わっていないんだなと感じました。

それは、その方のリサーチ不足を指摘したいというわけではもちろんなく、単に自分が自分の活動について体系的に示せていなかった、という意味です。

参照:伝わり方はコントロールできないから、伝え方の精度をあげていくしかない

 

今日は、移動生活を通じて結局自分は何をやろうとしているかについて、少し書いてみようと思います。

(少しと言いつつ4000字超えてしまった。)

地方創生の解を出したい

 

僕の今の一番の関心ごとは、地方創生の話です。

東京に人口が集中して、地方から人が減っていく。

多くのインテリが叫びをあげているこの事態に対して、確固たる解が出ていないということに、面白さがあるなと感じています。

 

地方に移住者を増やそうとしたところで、日本全体としての人口はどうしても減るわけだから、限界があるだろうと思う。

そもそも、地方を廃れさせないために移住者を増やそうという発想は、あんまりうまくないなと思う。

「地方」は所詮概念であるから、そこに生きる人の豊かさベースで考えないと、人の動きは変わらないと思います。

 

「じゃあどうすんだ」って話なんですが。

そこが見えきっていないからこそ、面白いと思っています。

未来のカルチャーに対して、考える余地がある。

参照:そろそろ次のステージに行きたい

デュアラーと関係人口

 

地方創生を考える上で、「デュアラー」と「関係人口」は、とても興味深い言葉だと思っています。

デュアラー

 

昨年末に行われたリクルートホールディングスの「2019年のトレンド予測」で、「デュアラー」が選ばれました。

デュアラーとは、都心部と地方との2つの生活を楽しむ人(≒二拠点生活者)を指す造語。

 

トレンド入りするのは、そこに市場が生まれる根拠があるからです。

 

「働き方改革」や「複業」が叫ばれて久しいけど、働き方が変わるということは、暮らし方が変わるということでもある。

今都心部に人が集まっているのは、今までがそういう働き方だったからです。

都心部に企業があって、そこでしか働くことができなかったから、わざわざ地方から人が出てきた。

 

でも、働き方の自由度が増して、都心部に集まる理由がなくなるなら、暮らし方だって変わるはずです。

暮らしたい場所で、暮らしたい人と暮らす人が、勝手に増えるはず。

だから、デュアラーがトレンド入りした。

 

暮らす場所の自由化は、多分もっと加速します。

関係人口

 

それから、関係人口という言葉があります。

そこに定住する「定住人口」と、観光として訪れる「交流人口」の、間にある概念。

住むまでは行かなくとも、その地域の人と一緒になってその地域を応援したいと思う人たちです。

参照:書籍『関係人口をつくる』の概要と感想-関係人口のハブになること

 

関係人口という言葉は、とても危ういと思っています。

行く末が見えないまま、言葉だけがソーシャルグッドなものとして一人歩きしている感が否めません。

 

それでも僕は、 やはり関係人口には可能性があると思っています。

というのも、関係人口はとどのつまり、人材を都市部と地方とでシェアするということだからです。

人口減少問題に、ダイレクトに働きかけることができると思う。

 

ふわっとしている関係人口という言葉を再定義するという意味で、兵庫県香美町のNPO法人TUKULUのご理解をいただき、僕は兵庫県香美町と『関係人口契約』を結びました。

参照:兵庫県香美町の関係人口になりました。契約によって関係人口であることを示すという試み。

関係人口という言葉の危うさを払拭するためにも、そこに住まずとも地域に価値を提供できる方法を模索して、わかりやすい結果として示さなくてはならないと思っています。

参照:地域で戦う僕らは、ソーシャルグッドに逃げてはならない

 

すでに各自治体からリモートで地域に関わる方法もいくつか出ているけど、リモートで関わった成功事例が増えていけば、そういう関わり方はもっとスタンダードになっていくと思っています。

 

デュアラーと関係人口は、それぞれ別の文脈から出てきた言葉です。

デュアラーは働き方と暮らし方から、関係人口は地方創生から。

でも結局限りなく近いことを言っているわけだから、未来はそっちに向かうと思っています。

移動生活と多拠点居住

 

ここまでは、ほぼ確実に起こると思っていることです。

ここからは、「こうなったらいいんじゃないかなあ」と思っていること。

移動生活

 

昨年末から、「アドレスホッパー」という言葉に本格的にスポットが当たるようになりました。

この言葉は確か3年くらい前からある言葉で、友人の市橋さん(@addhops)やマットさん(@matt_masui )らアドレスホッパー Incのみなさんが提唱しているものです。

家を持たずに、住まいを転々としながら暮らす人たちのこと。

 

僕は今のところ千葉に実家があるので、厳密にはアドレスホッパーとはまた違う気がしているんだけど、昨年末にアドレスホッパーとして取材を受けたりもしました。

 

僕は昨年の4月ごろから移動生活をしているんだけど、こういう生活が、理解とまでは言わずとも、認知されているなと感じる場面はやはり増えました。

参照:移動生活とは?遊牧民のような暮らし。旅暮らし、多拠点生活との違い

認知している人が増えるということは、実践する人が増える可能性があるということです。

多拠点生活

 

で、少し前から僕は、移動生活は多拠点生活に移行していくんじゃないかなと思っています。

参照:移動生活の行く末について。移動生活は多拠点生活へ。

地域を転々と移動していく生活が、いずれ2週目に入る。

6~8つくらいの拠点を繰り返し移動する時、それは移動生活というより多拠点生活といった方が近いだろうなと。

 

「移行していくんじゃないか」というか、「移行していって欲しい」といった方が正確です。

なぜかというと、それが地方創生の解に繋がるような気がしているから。

 

デュアラーの話は、都心部と地域とで、「関係人口」なる人口をシェアするということです。

ただこれが6拠点生活になると、「関係人口」なる人口を、6つの地域でシェアするということになる。

なんとなく、こっちの方が未来がある気がしています。

参照:関係人口の先に何があるか。複数の地域が互いに手を取り合う未来。

 

ここの根拠を詳細に示すには、僕の知識がまだまだ不足しているので、ここは一旦「勘」ということにしておきます。

不動産と引っ越し

 

最後に、不動産と引っ越しのあり方について少し書きます。

不動産

 

やはりこれも昨年末からの話だけど、多拠点居住に向けた不動産サービスが最近一気に増えました。

 

ちょうど今日も、僕が公私ともに何かとお世話になっているリバ邸が、『リバ邸ノマドプラン』を正式にリリースしました。


ノマドプランでは、月に2万円払うことで、全国のリバ邸に月7日まで宿泊することができます。

今の段階だと、普通に家を持っている人が、エンタメ的に多拠点居住を試すような使い方が主になるんだろうなと思います。

参照:旅をするように暮らす人たちは、本当に多拠点居住を求めているのか?

 

でもゆくゆく、さっき書いたような多拠点生活がスタンダードになったとしたら、「月○日でいくら」というリバ邸ノマドプラン的な契約をいくつか掛け持つことで、多数の拠点を持つことになるのだと思う。

そう考えると、「月7日でいくら」も嬉しいけど、「半年40日でいくら」とかがあると僕は嬉しい。

 

僕自身いますぐノマドプランを試す予定はないんだけど、「完全に先をいった手だな」と思っています。

引っ越し

 

そんな時、引っ越しの感覚も変わってくるだろうなと思っています。

一つの拠点を解約してまた、別の拠点を契約するという今までの引っ越しスタイルに対して、拠点を増やす/減らすという感覚に変わってくると思う。

自分の生活スタイルに合わせて、「海の近い拠点」や「昔ながらの商店街の近くの拠点」と契約することで、自分の多拠点生活をカスタマイズするような感覚になるだろうと思う。

 

そうなった時、一つ一つの地域は、必ずしも地域として盛り上がっていることだけが価値ではないような気もしています。

終わりに

 

以上です。

書きすぎました。

長々とどうもありがとうございました。

またきてね!

 

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書籍『関係人口をつくる』の概要と感想-関係人口のハブになること

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関係人口の先に何があるか。複数の地域が互いに手を取り合う未来。

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