こんにちは。
木津(@ayumukizu)です。巷ではムハンマドと呼ばれています。
昨日友人のりょうかんさん(@ryokan_1123 )が、こんなツイートをされていました。
40歳前後の人に質問された。
「私ら世代は小さい頃から自分のお店を持つことに対する憧れの気持ちが強かった。いまの20代からは(コミュニティの拠点をつくりたい的な話は聞けど)その空気を感じない。なんでなの?」
興味深くて昨日からずっと考えてる。
— りょうかん (@ryokan_1123) 2019年1月24日
今日は、この話を少し。
自分のお店を持つことへの憧れと「脱所有」
いまの20代からは、お店を持つことに対する憧れの気持ちを感じない。
これはなぜか?
この問いは、とっても面白いなと思っていて。
実際りょうかんさんのもとにも、いくつかのリプライやDMがきていたようです。
届いたリプやDMを整理してみると、
・店舗の概念が「ネット」に移行してきたから
・身近で魅力的なお店と接する機会自体が減ってきたから
・シェアリングの価値観が浸透してきたから(脱所有)ってのが理由という声が多そうだな。
— りょうかん (@ryokan_1123) 2019年1月24日
ここで挙げられている声は、どれも要素としてあるだろうなと思っています。
その上で僕が強く推したいのは、3番目に挙げられている「脱所有」の話です。
シェアリングの価値観が浸透すること等によって、所有に対する意欲が薄れてきた。
その結果として、お店を持つことに対する憧れも持ちにくくなったのだろうなと。
なんなら今やモノを所有することは、ある種ダサいこととして認識されつつあります。
株式会社Wasei代表の鳥井さん(@hirofumi21)も、そんなツイートをされていました。
所有したり、独占したりすることがダサいと思う若い人たちが増えてきたからなのかもしれませんね。「これは俺のものだ…!」って主張する中高年の人たちほど、なんだか寂しそうに見えてしまう。そうなると自然に、公共空間やシェア前提で生まれた空間を「必要なときに必要な分だけ活用しよう」になる。 https://t.co/tvZ4CtGvz8
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2019年1月24日
「脱所有」の背景にあるモノの数と豊かさの関係性
ただここで一つ疑問として残るのは、そもそもなぜ僕らは、「モノを所有すること=ダサい」と考えるようになったのかということ。
先に述べたシェアリングの価値観が浸透したことも一つ要素としてあるだろうなと思いつつ、それだけではないような気がしていて。
そんなことを考えて、昨日こんなツイートをしました。
電話がスマホになったのは顕著だけど、一つのモノが一つの機能を持つ時代ではないので、所有しているモノの数が豊かさに直結しなくなったんですよね。所有はなにかとコストがかかるので、同じ豊かさをより少ないモノから得られた方が良いという発想になってる。 https://t.co/Rn6Ur04NOw
— 木津 歩|居候男子 (@ayumukizu) 2019年1月24日
少し前までは、モノの数が豊かさに直結していたのだと思います。
ストーブを買えば暖かくなって、扇風機を買えば涼しくなった。
電話を買えば通話ができたし、カメラを買ったら写真が撮れた。
ただその後、テクノロジーの発達によって、一つのモノでいくつかの豊かさを同時に得られるようになりました。
エアコン一台で暖かくも涼しくもできて、スマホ一台で通話もできるし写真も撮れる。
豊かさがモノの数に比例するという構図が崩壊し、同じ豊かさをより少ない所有物で得れた方が良いだろうという感覚に変わってきたのだと思います。
所有は、場所をとったり維持費がかかったりと、何かとコストがかかるから。
「脱所有」の背景には、そんな文脈があるのだと思います。
これから所有されるモノは何か
ではこんな時代にあえて所有されるモノとは、どんなモノなのでしょうか。
僕はこれから人が所有するモノは、はっきりと二極化していくだろうなと思っています。
一つは、「それ一つでより多くの豊かさを提供できるもの」。
より多くの豊かさを、より小さく、より軽く提供できるものが所有される。
そしてもう一つは、「自分の価値観を表現できるもの」。
それを所有することで、自分の根底にある価値観を視覚化することができ、他者との差別化が図れるものです。
ファッション業界なんかでは既にそれが顕著で、例えばALL YOURSさんの洋服は、「身に纏う価値観」を売っているのだと思います。
外部リンク:ALLYOURS
ちなみに二つ目に挙げた「自分の価値観を表現できるもの」は、車や家の話なんかとも同じです。
少し前までは、自分の家や車を所有することが豊かさの象徴だった。
車や家がこれから所有されなくなっていくのは、単にそれらを所有することで表現できる価値観が、今の時代に合っていないからです。
「所有によって豊かさを示せる」という価値観自体が、今の時代においてはイケてないものとして見なされる。
終わりに
以上です。
今日の夜はこちらのイベントに行きます。
来月25日はこちらのイベントへ。内容見て参加を即決した。
“これからはきっと、移動しなければ、あなたが求める真の価値には出会えない時代が来るでしょう。”
住まいの大移動革命「ADDress」 〜定額の全国住み放題で多拠点生活〜
https://t.co/xZkJjRFLkt— 木津 歩|居候男子 (@ayumukizu) 2018年12月28日
自分が今やっていることにとても近い内容のイベントなので、めちゃくちゃ楽しみです。
またきてね!
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