こんにちは。
木津(@ayumukizu)です。巷ではムハンマドと呼ばれています。
さっき、こんなツイートをしました。
多拠点居住は目的にはなり得ない。
「旅をしながら暮らす」と「多拠点居住」がごっちゃになって語られることがあるけど、これらは全く別物だと思っていて。前者は「目的」になりうるけど、後者はあくまでも「手段」。
「目的」となる地域や人、あるいは仕事がなければ、そこに拠点を持つ理由がない。
— 木津 歩|居候男子 (@ayumukizu) 2019年1月23日
今日は、この話を少し。
増えるサブスク型住居サービス
昨年の末あたりから、定額で複数の拠点に泊まり放題となる、いわゆる「サブスク型住居サービス」が一気に増えたように思います。
当然「旅をするように暮らす」を推奨している人たち(僕を含む)は、新しいサブスク型住居サービスがリリースされる度に、
「ますます『旅をするように暮らす』が拡がる!」
と言って喜ぶ。
現在リリースされているサービスのいくつかは、そんな「旅をするように暮らす」に魅了された人に向けて、
「だったら、全国にたくさん家あったら嬉しいですよね?」
という文脈で、多拠点居住を推奨しているという印象を受けています。
サブスク型住居サービスに感じる違和感
ただ少し前から違和感を感じていて、最近確信に変わったのが、
「僕は今あるサブスク型住居サービスに対してそれほど魅力を感じていない」
ということ。
もちろん冒頭に書いた通り、サブスク型住居サービスが増えること自体はとても嬉しいです。
「旅をするように暮らす」が市民権を得ることで、関連サービスの増加や世間からのイメージアップが期待され、僕らがより生きやすくなるから。
ただ、自分が今あるサブスク型住居サービスを利用して多拠点居住をしたいかというと、そういうわけでもないなと思っています。
僕は行きたい場所の近くに泊まれる場所があったら嬉しいだけで、泊まれる場所がたくさん欲しいわけではないからです。
デュアラーのトレンド入り
少し話は変わるけど。
昨年末発表されたリクルートのトレンド予測で、住まい領域では「デュアラー」がトレンド入りしました。
お、二拠点生活者を表す造語「デュアラー」がトレンド入り。多拠点生活者、移動生活者が市民権を得る日も遠くなさそう。
来年のトレンド予測は“デュアラー” | NHKニュース https://t.co/CcNaE4tsbT
— 木津 歩|居候男子 (@ayumukizu) 2018年12月19日
デュアラーとは、「都心と田舎の2つの生活=デュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人」のことを指している。
参考リンク:2019年トレンド予測、住まいは「デュアラー」 リクルートホールディングスが発表
ただここで誤解してはいけないのが、「デュアラー」トレンド入りの根底にあるのは、「移動生活/多拠点生活」ではなく「田舎暮らし」の方にあるということ。
「自然豊かな土地で子育てをしたい」とか、「Uターンして地元に貢献したい」とか、そちらの文脈から来てるはずです。
多拠点居住は目的にはなり得ない
つまり僕は、多拠点居住、すなわち「拠点をたくさん持つこと」自体は、目的にはなり得ないだろうと思っています。
「この町が好きだから拠点が欲しい」
「この人が好きだから拠点が欲しい」
「ここでしかできない仕事があるから拠点が欲しい」
そういった別の目的があるからこそ、結果として多拠点居住をすることになる。
旅をするように暮らす人の多くは固定費を下げることを考えているはずなので、拠点をたくさん持つことには対しては、それほど魅力を感じないだろうと思っています。
終わりに
以上です。
とはいえサブスク型住居サービス自体はこれからますます増えていって欲しいし、実際ニーズもあると思います。
ただそれは「旅をするように暮らす人」ではなく、「引越しをたくさんしたい人」か、「毎週のように旅行にいく人」であると思う。
「すべての拠点を転々とすることができる」よりも、「敷金礼金なしでいつでも引越しできる」あるいは「一つの拠点に軸足を置いた上で旅先での宿として無料利用できる」の方が、今の時点でのニーズには近いだろうなと思っています。
また来てね!
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