こんにちは。
木津(@ayumukizu)です。巷ではムハンマドと呼ばれています。
先日、こちらの書籍を読みました。
これがとても面白い内容だったので、概要と感想を、簡単にまとめておきます。
書籍『関係人口をつくる』概要
関係人口とは
まず、タイトルにある関係人口とはどういうものか。
この書籍の中で、関係人口について以下のように書かれています。
関係人口とは、住んでいなくても、地域に多様に関わる人々=仲間のことです。例えば、定期的に足を運び、特産品を買ってくれる。離れていても、地域のファンであり、ともに盛り上げてくれる。きっとどの地域にもいますよね。
その地域に住む「定住人口」でもなく、短期的に訪れる「交流人口」でもない、新しい人口の考え方です。(p026)
移住するとまではいかないけれど、観光客よりもその地域に主体的に関わり、一緒に盛り上げようとする人々、それが関係人口の考え方です。
地方との関わり方に、”移住”と”観光”との間にいくつもの層を持たせ、地方に貢献したいと思っている若者に対する間口を拡げる狙いなどがあります。
なぜ今関係人口なのか
関係人口という言葉が注目される理由として、日本全体で人口が減少しているという背景があります。
全体の人口が減る中で、地方自治体間で、定住人口という限られたパイの奪い合いを繰り広げることは、疲弊を生むだけであり、不毛だと言えるのではないでしょうか。(p028)
今の若い世代には「地方に貢献をしたい、関わりたい」と考える人が多くいる一方で、ハードルの高い移住以外の関わり方が、地方に用意されていないのが現状です。
いまの若い世代にとって、地方とは単に住むための場所、自分だけの暮らしの場所なのではありません。自分も地域もより良くなっていくために、自分が関わりたい、役に立ちたいと感じる場所なのです。(p042)
移住というのは、住まいを移すと書きますが、住まいはもちろん、仕事や友人関係など、自分の毎日の暮らしにまつわるほとんどのことが変化します。いくら想いがあっても、簡単には決断や実行ができません。人生の一大事です。
一言で言うと、移住は”ハードルが高い”のです。(p043)
自治体は成長を前提にした時代のままの延長線上で、移住・定住対策に懸命になっています。(p049)
こんな背景から、移住・観光以外の新たな関わり方として、関係人口という言葉、考え方が注目されています。
住んでいなくても、定期的に訪れてくれたり、特産品を買ってくれたりする仲間。移住・定住よりもハードルが低く、何より、どの地域でも増やすことができると考えられています。
書籍『関係人口をつくる』の中ではこの他に、関係人口を増やすためキーとなる”関係案内所”についての記述や、関係案内所の好例として、島根県で行われている『しまコトアカデミー』についての詳細な記述などがあります。
ご興味のある方は是非読んでみてください。
アマゾンリンク:関係人口をつくるー定住でも交流でもないローカルイノベーション
書籍『関係人口をつくる』感想
『関係人口』は自分のタグになる
ここ最近は、自分のタグとなるワードを探しています。
参照:自分のタグを考える
多拠点生活、旅暮らし、移動生活など、候補となるワードはいくつかあるけども、どれもイマイチしっくりきていませんでした。
でもこの”関係人口”という言葉は、紛れもなく自分のタグになり得るワードであろうと思います。
住民票を移す予定のない僕は移住人口ではないだろうし、観光人口というには滞在期間が長いから、「関係人口」に分類されるのが一番適切な気がする。
僕はここを、もう少し突き詰めていきたいと思っています。
関係人口のハブになる
石川滞在期間中、東京から何組か友達が遊びにきてくれました。
ぺーたーずが石川にやってきた。 pic.twitter.com/hLTOqSfdhG
— アユムハンマド|居候男子 (@ayumukizu) 2018年6月12日
石川にるってぃきました。 pic.twitter.com/iCyESUQmg6
— アユムハンマド|居候男子 (@ayumukizu) 2018年6月19日
モテアマスの皆さんが遊びにきました。#モテアマス三軒茶屋 #ぼりちゅに邸 pic.twitter.com/7hadmavo1H
— アユムハンマド|居候男子 (@ayumukizu) 2018年7月9日
「木津がいるから」という理由でその土地に興味を持って、遊びにきてくれたら嬉しい。
その時僕はその土地の関係人口であると同時に、”関係人口のハブ”となっていると言えるのかもしれません。
僕が定期的に滞在先を変えていく中で、「木津がいるから」という理由で、その土地に遊びに来てくれる人が増えたら面白いと思う。 https://t.co/h4tTbJleNk
— アユムハンマド|居候男子 (@ayumukizu) 2018年7月29日
そんなことを、この本を読んで考えました。
終わりに
以上です。
ちなみに今後の予定ですが、
8/24~9/13頃は、兵庫県美方郡香美町香にある『レンタルスペースglass』に、
外部リンク:レンタルスペースglassFBページ
10/17~11/12頃は、青森県十和田市が運営する『移住お試し住宅』に滞在しています。
外部リンク:平成30年度「十和田市移住お試し住宅」のご案内
外部リンク:これからの多拠点居住 in 青森県十和田市(きっかけとなったイベント)
タイミングが合えば、是非遊びに来てください。
お問い合わせはtwitterのDMかフェイスブックのメッセンジャーからどうぞ。(問い合わせページはまだない。)
また来てね!
▼今回の記事で紹介した書籍
・若者が地方に続々と移住する未来が見えた。地方×シェアハウスの可能性
・住んで感じた能登半島穴水町の旅行先としての魅力をツイートで振り返る
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