移動生活

移動生活者の孤独を解消する3つの未来

こんにちは。
木津(@ayumukizu)です。巷ではムハンマドと呼ばれています。

 

先日友人から、「木津の生活が羨ましい」と言われました。

明確な拠点を定めず、各地を転々としながら様々な人と関わるこの生活が、とても羨ましいと言われた。

参照:移動生活とは?遊牧民のような暮らし。旅暮らし、多拠点生活との違い

 

ポジショントークをしたいわけではないけど、確かにこの生活はとても楽しいと思います。

毎日が刺激的で、非常に学びが多い。

 

ただ一方で、やはり触れておかないといけないと思うのは、この生活スタイルが強烈な孤独を内包しているということです。

移動生活者の孤独

 

留学や長期の一人旅を経験したことがある人は知っているかもしれないけど、見知らぬ土地によそ者として訪れることは、刺激的であると同時に強烈な孤独を感じることがあります。

その期間が長くなればなるほど、ふとした拍子に、「いざというときに寄りかかれる場所がない」という事実を強く感じる。

 

これは、会社に属さずフリーランスとして活動している人に時々訪れるアレとよく似ています。

孤独を解消しないと文化にはならない

 

念のため断っておくと、ここで僕は、「強い孤独を感じる移動生活は思っているほど楽しくないよ」という話をしたいわけではありません。

先に述べたとおり、移動生活は刺激的でとても学びが多いので、僕自身可能な限り長く続けたいと思っている。

そしてこの生活が気になっている人には、ぜひ一度実践してみてもらいたいと思っています。

 

ただ一方で、この孤独との向き合い方を考えないと、文化にはなり得ないだろうなとも思っています。

一時的なブームにはなったとしても、自身の生活スタイルとして継続的に取り組む人はほとんどいないと思う。

 

というのも、強烈な孤独に耐えられるのはごく短い期間に限定した場合か、そもそもの孤独耐性が高い(孤独を楽しめる)人に限られるからです。

以前ブログでも書いた通り、人は安心できる「居場所」がないと生きていけない。

参照:コミュニティブームのこれからを考える

 

逆に言えば、この孤独との向き合い方をきちんと考えられれば、拠点を定めず転々とする生活は、一つの文化(一般化するという意味で)になりうると思っています。

移動生活者の孤独を解消する3つの未来

 

ここからは、移動生活の孤独を解消するために、僕があり得ると思っている3つの形について書いていきます。

確固たるホームプレイスをつくる

 

一つ目は、自分の帰る場所といえる「ホームプレイス」をつくる方法。

ゲストハウスやシェアハウスといった確固たる「自分の場所」を持ちながら、移動生活を実践するという方法。

 

以前ブログの中で「自分の場所」を「ホームタウン」と表現したことがあるんだけど、その後読んだ書籍『モバイルボヘミアン』に倣い、ここでは「ホームプレイス」と呼ぶことにします。

参照:移動生活におけるホームタウンの重要性

参照:書籍『モバイルボヘミアン』の概要と感想【移動生活の指南書】

 

また、自分で場所をつくらずとも、移動生活者でホームプレイスをシェアするということもあり得ると思う。

以前三軒茶屋にあった旅人シェアハウス『えいとびたー』なんかは、これに近いのかなと思っています。

外部リンク:旅人たちのシェアハウス「えいとびたー」始まるよ!

集団移動生活に移行していく

 

二つ目は、集団移動生活に移行していくこと。

移動生活を個人でやるのではなくて、気の合う複数人で行うこと。

参照:居候男子青森編のテーマと、僕が集団移住を試したい理由

 

hyphen,でやろうとしていることは、これにとても近いです。


外部リンク:【ふたたび、暮らしを考える】雑誌「hyphen,」の創刊号を届けたい!

 

この方法の一つ難しいのは、持続性に確証が持てないということ。

メンバーのライフステージによって、集団移動生活が成立しなくなる場合が普通にある。

ちなみにhyphen,では、移動生活自体を事業化していくことで、集団としての持続性を持たせようとしています。

多拠点生活に移行してい

 

三つ目が、多拠点生活に移行していくという方法。

繰り返し複数の拠点を訪れることで、自分がそこを居場所であると感じられる「ホームプレイス」をたくさん持つということ。

これはまだできていないんだけど、今後僕がやっていきたいと思っていることです。

参照:移動生活の行く末について。移動生活は多拠点生活へ。

 

成立させるまでに結構な時間がかかるけど、地方創生の文脈と合わせて考えても、ここが一番面白いんじゃないかなと思っています。

参照:関係人口の先に何があるか。複数の地域が互いに手を取り合う未来。

終わりに

 

以上です。

この生活をしていてよく尋ねられることの一つに、「結婚についてはどう考えているの?」というのがあります。

僕は学生時代からずっと結婚願望が全くなかったんだけど、この生活を始めてから急に、「しれっと結婚したいなあ」と思うようになりました。

これも結局、自分が「居場所」を持っていないからこそ生まれた感情であるような気がする。

また来てね!

 

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