日々のこと

昨日の話

こんにちは。
木津(@ayumukizu)です。巷ではムハンマドと呼ばれています。

 

昨日、祖父が亡くなりました。

あえて書くようなことでもないのかなと思ったけど、毎日ブログを書いている僕としては、祖父の死に全く触れずに今日ブログを書くことはできないなと思った。

参照:優先順位がひっくり返る時

 

変にウェットな書き方はしません。

人の死を、ブログというある種のネットコンテンツにすることは、よほどの想いがない限り下品なことだと思うから。

 

あくまで記録として、自分だけのために書く。

「御愁傷様」も「不謹慎だ」も、言わないで欲しい。

祖父が死んだ日

 

「〇〇病院の、10A病棟。」

それだけ聞かされて、当の病院にきた。

施設マップをみて、A館の10階に行けば良いらしいことがわかった。

 

マップすぐ脇のエレベーターに乗って10階に向かったら、”10B病棟”についた。

「あ、ここはB館だったのか」と思って、一旦1階に降りて、別のエレベーターからまた10階に上がった。

病院のエレベーターがやけに遅いのは、高さ方向の急激な変化は患者の身体に負担をかけるからなんだろうなと、ぼんやり思った。

 

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「ちょうど今亡くなったところよ。」

祖父のいる病室の扉を開けたら、先に到着していた母に言われた。

 

僕が病室につくほんの2、3分前に、祖父は息を引き取ったらしい。

「エレベーターを間違えなければ間に合ってたな」と思った。

 

僕が到着する少し前に、”お別れの時間”があったことは見て取れた。

母も、祖母も、叔父の一家も。みんな目を赤くしていた。

祖父は息を引き取る少し前かなり苦しんだらしく、ベッドには祖父が吐いたであろう血の跡がかなり付いていた。

 

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正直病室に着くまでは、どうもリアリティがなかった。

今年の正月は風邪を引いてしまい、家族の里帰りについていけなかった僕は、祖父とはもう1年以上会っていなかった。

僕が最後に会った時の祖父は、それが最後の対面になるだなんてとても思えないくらいには元気そうだった。

 

今日の日中、叔父から祖父の危篤を知らせる電話を受けた母の様子を見ていて、

「今日は俺がしっかりしないとダメだな」と思った。

それくらい冷静だった。

 

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でも、病室でもう生きていない祖父と対面した時、

「ああ、これはダメだ」と思った。

 

「じーじ、今までありがとう。これからも俺は頑張るから安心して眠って。」

父や母が見ている前で、もう生きていない祖父に向かってそんな風に声をかけられるほど僕は素直じゃないし、大人じゃない。

みんなが別室で死亡説明を受けている間に、僕は一人で病室に残りしこたま泣いた。

 

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祖父はサービス精神の強い人だった。

年末年始家族で家に遊びに行くと、とても食べきれない量のご馳走が出てきた。

おせちに、寿司に、すき焼き。

一度僕が美味しいと言ったものは全部覚えてくれていて、いつも夕方16時を過ぎた頃になると、「近所のスーパーに焼き鳥を買い行こう」と僕を誘った。

 

でも、放任主義の家庭で育った僕は、そんな祖父の強すぎるサービス精神が苦手だった。

どんなにご馳走が並んでも、テーブルを囲んで団欒するよりも、一人で外を散歩している方が好きだった。

過度に与えられるのは、とても窮屈だった。

 

/

 

祖父の魅力に気づいたのは、ここ3年くらいの話だ。

自分が社会に揉まれるようになって、ようやくわかった。

 

祖父は知的な人だった。

経済や政治のような社会の話だけじゃなく、宇宙や芸術といった科学の話に関心がある人だった。

人がどう評するかよりも、自分がどう感じるかで物事を語れる人だった。

 

僕は、故人を持ち上げるようなことはしない。

単純に人として、僕が好きなタイプの人だったというだけだ。

 

だからこそ、祖父が生きているうちにもう少し、結果を出したかったなと思う。

自分のやっていることを、胸を張って話せる孫でありたかったなと思う。

 

/

 

だからといって、祖父が生きているうちにもっと頻繁に足を運べばよかったとは思わない。

もっと顔を見せて、孝行してやればよかったとは思わない。

そういうのは、社会の話だ。

 

高齢だから敬おうなんてのは、人としてのリスペクトとは逆の発想だ、と思う。

確かに祖父はさみしがり屋だったけど、根底では彼も僕と同じように考えていたと思うし、そうであればいいなと思う。

終わりに

 

以上です。

また来てね!

 

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ABOUT ME
木津 歩|居候男子
コミュニティを旅する居候男子。月一引越しの移動生活を実践しています。一級建築士。通称はムハンマド。