昔の話

20代で守りに入るのは早すぎる-20160602

 

仕事を辞めて2ヶ月が経ちました。

勤めていたのは就職活動時第一希望としていた住宅メーカーで、勤務地は東京、職種は設計。全て希望通りでした。

友達と飲みに行くとだいたい聞かれます。

「なんで仕事辞めたの?」

 

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もう少しいろんな生き方を見てみたい。それが、僕が仕事を辞めようと思った理由です。

僕は会社に入って半年くらいして、自分の将来がなんとなくイメージできるようになりました。10年後、20年後、多分こんな仕事をしている、多分こんな暮らしをしている。

イメージが出来すぎてなのか、いまいちワクワクしない。年をとるのがあんまり楽しみじゃない。

 

いうまでもなく、仕事にワクワクできるかどうかは仕事の問題じゃなくて取り組み方の問題です。仕事を辞めることは基本的には正しくないと思う。

ただ、高校の時はなるべく偏差値の高い大学を目指して、大学の時はなるべく給料の高い会社に入ろうと思っていた僕は、それ以外の選択肢を知らなすぎる。後になって、「俺もお前くらい若ければなぁ」なんていうのは、いくらなんでもしょうもなすぎる。

 

「やりたいこととか、あるの?」

仕事を辞めるとなると、いろんな人に尋ねられます。最近やっとぼんやり方向性が見えてきたけど、辞めようと思った時はやりたいことなんてありませんでした。この人かっこいいなと、憧れている人が何人かいたくらい。

ただ、やりたいことがないっていうのは、仕事を続けたい理由にはなっていない。

みんな仕事を辞めたい理由にばかり注目するけど、僕は仕事を辞めたい理由と同じくらいの分量で、仕事を続けたい理由を語れるようになりたいです。

 

仕事を通じてどんなことを実現したいか、あるいはそのために今どんな環境でどんなことを学びたいかを、もっと前向きに語れたらいいと思っています。

やりたいことが具体的にわかってないなら、それを確認するのが最優先だと思う。なんとなくで仕事を続けていたら、あっという間に年をとる。20代で守りに入るのは早すぎる。

 

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p305−306「二〇代は、結果なんて伴っていなくてもいい。大きな理想があればいい。こんな大人になってやる、こんなふうに生きてやる。その想いだけで十分やっていけるんだ」*

辞めようかなと思い始めた頃に読んだ、ある起業家の自伝の一節です。なんてかっこいい人だろうと思うのと同時に、僕はこんな熱量をもって生きてないなと思いました。

この人に憧れすぎて、IT企業に行きたいとか言ってた時期もありました。

ただ、仕事を辞めて改めて思ったけど、僕はやっぱり建築が好きです。人の住生活に関わる仕事がしたい。

今僕は一級建築士の資格の勉強をしていますが、この資格試験を受けるためには2年間の建築の実務経験が必要です。

仕事を辞めると上司に告げたのが2年目の11月。それから3月までの間、僕のわがままを聞いて職場に置いてくださった上司と、最後まで優しく接してくださった当時の先輩方に、いつかちゃんと御礼を言いたいです。

 

 

終わりに

 

以上です。

振り返り時の参照用に、昔別の媒体で書いた記事をコピペしています。

いやはや、恥ずかしいくらいギラついてますね。この記事もやはりfacebookにUPしたんだけど、昔からの友人からかなり”いいね”がついてしまった。それはもちろん嬉しかったんだけど、よくなかったのは、心のどこかで”意識高い自分”を正解だと思っちゃったんですよね。ここからしばらく”意識高い系男子編”が続きます。意識高いの疲れちゃう人は見ない方がいいかもしれません。

ちなみに本文で紹介している書籍の著者である起業家の天毛伸一さんは、IT系の会社を経営しているのですが、僕はこの本を読んだ直後天毛さんの会社の採用説明会に行きました。その時の説明会で、「僕は今、この会社に対して提供できることが何もないな」と思ったのをよく覚えています。

また来てね!