週刊居候男子

個人のビジョンに向けた過去の棚卸し③他

こんにちは。
木津(@ayumukizu)です。巷ではムハンマドと呼ばれています。

 

約1年半、『居候男子』という肩書きで月一引越しの移動生活をしていた僕は、移動生活は2019年いっぱいで一旦終わりにして、今は都内で会社に勤めています。

「会社に勤めています」とはいっても、業務委託でフリーランスという身分であることは変わらず、またはじめの3ヶ月は”試用期間”という扱いになるので、どこか「居候男子会社編」という心持ちでいる。

所属している組織の詳細は、以下の記事をご覧ください。

参照:事業研究開発の『Pathfinder』にジョインすることになりました。

 

今日は、この1週間で考えたことをつらつら書いていきます。

やや長いですが、見出しごとに内容が完結しているので、見出しを見て気になったものだけ読んでもらえると嬉しいです。

個人のビジョンに向けた過去の棚卸し③他

2/17から2/23までの備忘録です。

個人のビジョンに向けた過去の棚卸し③

少し前から、僕自身の「個人のビジョン」について改めて考え直しています。

所属している組織のビジョンとはまた別に、個人としての自分が掲げるビジョン。

参考:個人のビジョンを考えるイントロ。

個人のビジョンを改めて考えるにあたって、「個人のビジョンに向けた過去の棚卸し」と題し、これまでの自分の人生を簡単に振り返ってみています。

今回は、その第3回。

新卒で入社した会社を辞めてからのことを書きます。

生まれてから大学を卒業するまでのこと、及び新卒で入社した会社を辞めるまでのことは、前回の記事をご覧ください。

参考:個人のビジョンに向けた過去の棚卸し①②

(以下、前回記事からの続き)

▼モラトリアム時代①-note

新卒で入社した会社を辞めた僕は、建築士の学校に通いながら、とにかく自分の視野を広げるべく様々なイベントに参加していました。

茨城県稲敷市で定期開催されていた空き家改修WSの常連になるなど、それまでの自分が知らなかったコミュニティに触れ充実した日々を送る一方で、「その先が見えない」漠然とした焦りのようなものを感じていたことを覚えています。

そんな時に、Facebookでブロガーあんちゃ(@annin_book)の退職エントリーが流れてきて、「同い年で自分と同じことを考えて辞めた人がいる!」と感動してしまった僕は、Facebookで彼女にメッセージを送りました。

ただ、メッセージの送信ボタンを押した直後に、「僕にとってはやっと見つけた同志だけど、彼女にとっては大勢いるファンのうちの一人でしかない」という当たり前の事実に気が付き、「受信者でいるだけじゃダメなんだな」と考えるようになります。

 

そうして書いたのが、以下のnoteです。

参照:自分メディア、始めます。

これが僕にとって、mixi以来、ウェブ上に文章を投稿した初めての経験になります。

 

▼モラトリアム時代②-複業

noteを書くようになった頃から、より親密な仲間が増えました。

特に仲良くしていたのは、高校時代の友人であり今も一緒に住んでいる土田凌、小中学校の同級生で前述の空き家改修WSの指揮をしていた高島聖也、それから空き家改修のWSで参加者として居合わせた同世代の空間デザイナー溝端友輔。

この3人に僕を含めた4人で、東京の空き家を改修してシェアハウスをつくろうと不動産屋を巡りまわったのは、今の僕にとってとても重要な経験であり、とても大事な思い出です。

結局シェアハウスをつくる話は流れてしまったのですが、このうちの1人の高島聖也とは「働き方」について考えていることがとても近く、2人で”複業”をテーマとしたブログユニット、『multiworks(マルチワークス)』を始めることにしました。

当時イギリスのブログユニット『The Minimalists』に僕がどハマりしていたこともあって、この時のブログはかなり意識高く文面を作り込んでいたのですが、そのあまりの意識の高さに自分たちが(主に僕が)疲弊してしまい、数ヶ月足らずで更新をストップすることになります。

ただ、この時の働き方に対する考え方は確実に今の僕の基盤になっているので、なかなか恥ずかしいのですが、良かったら少しのぞいてみて下さい。

 

(何か1つだけ読むならこれを↓)

参照:仕事とプライベート どちらが重要か

 

▼設計事務所時代

高島との間で複業ブログの話が持ち上がったのとほぼ同時期に、建築士の学校で知り合った方から設計事務所の紹介をもらいます。

そこはご夫婦で経営されている東京の設計事務所で、僕自身の複業家としての文脈もあり、僕は週3~4日の勤務でお世話になることになりました。

 

それまで住宅メーカーで、会社の仕様を組み合わせる方法でしか建築を作ってこなかった僕にとって、扉や家具などの細かな納まりまで一つ一つ設計していく設計事務所での仕事はとても刺激的で、「ものづくり」の面白さ・奥深さをダイレクトに感じることができました。

一方で、事務所の所長のものづくりに対する愛やこだわりを横で見ていて、「自分はものづくりの人間ではないんだな」とも思いました。

僕が建築士の資格を持ちながら建築の仕事をするつもりがないのは、この時の気持ちが残っているからなのですが、これは好き嫌いの話というよりか、好きの度合いに伴う向き不向きの話です。

 

「ものづくり」に重点をおく設計事務所での仕事と、「働き方」に重点をおく個人の活動ないし思想との間には少なからずギャップあり、次第に事務所の仕事に身が入らなくなりました。

最終的には最悪で、友達の誕生日に夜遅くまで飲み明かした結果翌日の打ち合わせに寝坊してしまい、「ああこれはもう、根本から見直さないとダメだな」と考えて、設計事務所を辞めることにしました。

 

事務所を辞めることが決まってから実際に辞めるまでの間も、ご夫婦から冷たい態度を取られるようなことは一切なく、お二人には最後までとても良くしてもらいました。

あれから何年か経って、「働き方」は仕事に対する敬意とプロ意識の上に成り立つ概念であることが僕もようやくわかったし、「あの頃は若かった」というのも一つの事実ではあるのだけど、やはり僕にとっては切っても切れない苦い過去というか、美談にできる話ではとてもありません。

 

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設計事務所の退職を機に、それまで住んでいたシェアハウスに家賃を払い続けるのも厳しくなり、また、1から出直すという意味でも、一度千葉の実家に戻ることにしました。

そこから間も無く全国各地を転々とする居候男子時代が始まるのですが、ここから先はまた次回に書きます。

(終)

トランプゲーム『ハーツ』のルールと、その異常な面白さの解説。

最近住んでいるシェアハウス内で密かにブームになっているのが、トランプゲームの『ハーツ』です。

今日は、トランプゲーム『ハーツ』のルールとその異常な面白さについて、少し書いてみようと思います。

 

ルールは頑張って書いていきますが、テキストだけだとどうしても理解しにくい部分もあると思うので、是非ご家族ご友人と一緒に遊んでみてください。

 

▼トランプゲーム『ハーツ』のルール

トランプゲーム『ハーツ』は、3人から5人でプレイするトランプゲームです。

標準は4人プレイで、3人または5人でプレイする場合はルールが少し変わるので、ここでは4人プレイを想定してルールを説明します。

 

■■ゲームの準備■■

ゲームでは、ジョーカーを除く52枚のカードを使います(3人の場合は「♠︎2」を除く51枚、5人の場合は「♠︎2」と「♦2」を除く50枚)。

まずはゲームの準備として、ゲームで使う全てのカードをプレイヤーに配ります(4人プレイの場合は1人13枚ずつ配られる)。

 

<ゲームの進行>

ハーツでは、1つのラウンドが以下の順番で進行していきます。

①「親」が手札から好きなカードを出す。
②他のプレイヤーが時計回りに「親」と同じマークのカードを出す。
③もっとも強いカードを出したプレイヤーが場のカードを総取り。
④もっとも強いカードを出したプレイヤーが「親」となり次のラウンドへ。
⑤①に戻る(全ての手札がなくなるまで続ける)。

 

以下、詳細です。

 

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ゲーム開始時は、「♣2」を持っているプレイヤーが「親」となり、「♣2」を場に出してゲームをスタートします。

次のプレイヤーは、場に出ているのと同じマークのカードを手札から1枚出します。

(ここではクローバー♣が場に出ているので、2番目以降のプレイヤーは全員♣を出さないといけません。)

 

4人全員が場にカードを出したら、そのラウンドは終了です。

もっとも強いカードを出したプレイヤーが、場に出ている4枚全てのカードを獲得し、手札とは混ぜずに自分の前に置いておきます。

尚、このゲームにおいてもっとも強いカードは「A」です。

もっとも弱いカードは「2」。

カードのマークに強弱はありません。

 

1つのラウンドが終わったら、そのラウンドの勝者が「親」となり、手札から好きなカードを1枚出して、次のラウンドがはじまります(親はラウンド毎に変わります)。

2番目以降のプレイヤーは、親が出したマークと同じマークのカードを出さなくてはなりません。

ただし、親の出したマークが手札にない場合に限り、それ以外のマークのカードを出すことができます。

親と異なるカードを出した場合は、どんなに強い数字を出したとしても、そのラウンドの勝者になることはできません。

 

例)以下の場合、プレイヤー3がその場を総取りし、次のラウンドの親となります。

プレイヤー1「♣️4」(親)
プレイヤー2「♥︎Q」
プレイヤー3「♣️10」←勝者
プレイヤー4「♣️6」

(プレイヤー2は「♣️」が手札にないため、「♥︎」を出した。数字だけ見るともっとも強いのは「♥︎Q」だが、親と異なるマークでは勝てないので、このラウンドにおける勝者は「♣️10」を出したプレイヤー3となる。)

 

■■ゲームの終了と得点計算■■

ラウンドを繰り返していき、全てのカードがなくなったら1ゲームが終了。

得点計算に入ります。

 

ハーツの得点は、以下のようになります。

全ての「♥︎」:−1 点
「♠︎Q」:−13点

つまり、『ハーツ』にはマイナスポイントしか存在せず、ラウンドで勝てば勝つほど、負けに近づいていくゲームです。

ゲームを何回か繰り返していき、誰かのマイナス点の合計が100を超えた時点でゲーム終了、もっともマイナス点の少ない人が勝利です。

 

■■特殊なルール■■

最後に2つだけ、少し特殊なルールがあるので、それを追記します。

 

まず1つ目。

「親」が最初にカードを出す際には、「♥︎」や「♠︎Q」といったマイナス点のカードを出すことはできません。

「♥︎」や「♠︎Q」といったマイナス点のカードを出せるのは、自分以外の「親」が出したマークを、自分が持っていない時に限ります。

ただし、一度「♥︎」や「♠︎Q」といったマイナス点のカードが場に出てからは、「親」はマイナス点のカードからラウンドをスタートさせることができます。

 

次に2つ目。

全てのマイナス点を獲得した場合、そのマイナス点は自分ではなく、他のプレイヤーに加算されます。

(全ての「♥︎」と「♠︎Q」を獲得すると、合計「-26点」になりますが、このマイナス点は自分以外の全てのプレイヤーに加算されます。この時、自分にはマイナス点がつきません。)

 

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ルールは以上です。

一生懸命書いてはみたんですが、『ハーツ』はそもそもかなり”掴みにくい”ゲームで、よっぽどゲーム慣れしていない限りテキストだけだとピンとこないと思うので、是非何回か遊んでみてください。

 

▼トランプゲーム『ハーツ』の異常な面白さの解説

ルール解説が思いの他長くなってしまったので、面白さの解説は簡単に。

 

トランプゲーム『ハーツ』の面白さを簡潔に伝えると、何と言ってもその奥深さです。

僕はかれこれ10回以上『ハーツ』をプレイしているのですが、まだまだゲームの本質が見えていません。

やればやるほど新しい気付きがあり、やればやるほど新しい勝ち方が見える。

 

他者に狙いを悟られないようにする「読み合い」もあるし、どのカードがすでに出たかをカウンティングする「理詰め」も必要で、また配られるカードによってそのゲームでの戦い方が変わるため、「運」の要素もいいバランスで入ってきます。

そんなたくさんの要素が絡み合うゲームであることに、回を重ねるごとに少しずつ気付けるというその体験がまず面白い。

 

また、ハーツはゲーム終了時に「語りたくなる」ゲームです。

自分が何を考えてそのカードを出したのか、

他のプレイヤーについてどういう読みをしていたのか、

ゲームの終了とともに、頼まれてもいないのに自分のプレイの解説をしたくなる。

 

そういった、自分の「思惑」をつい語りたくなるゲームを、僕は良いゲームだと思っています。

(終)

終わりに

以上です。

先週は夜に予定が入ることが多く、全体的にバタバタと過ごしました。

今週は朝型に切り替えたいところ。

また来てね!