週刊居候男子

人生のコンテンツ化と生活のエンタメ化。他

こんにちは。
木津(@ayumukizu)です。巷ではムハンマドと呼ばれています。

 

『居候男子』という肩書きで活動している僕は、およそ1ヶ月ごとに引越しをしながら各地を転々とする暮らしをしています。

12月の頭からは、和歌山県海南市にある下津町(しもつちょう)に滞在し、みかん農家さんのお手伝いをしている。

参考:下津町での生活、概要。

 

前の月曜日に、それまでお手伝いしていた農家さんの収穫作業が終わり、今週はまた別の農家さんのところで作業をしていました。

下津町での生活も、いよいよあと5日ほど。

来週の今頃は、関東にいる予定です。

 

今日は、この1週間で考えたことをつらつら書いていきます。

やや長いですが、見出しごとに内容が完結しているので、見出しを見て気になったものだけ読んでもらえると嬉しいです。

人生のコンテンツ化と生活のエンタメ化。他

12/16から12/22までの備忘録です。

この1年で学んだ「提案すること」。

先日の木曜日、所属しているオンラインサロン『waseisalon』の企画の一環で、「この1年の働くを振り返ろう」というテーマでブログを1本書かせてもらいました。

参照:waseisalonとは(外部リンク)

 

このブログの中で、「この1年で学んだのは『働くこと』と『提案すること』だ」と書いたのですが、2つ目の「提案すること」についてはあまり詳しく触れられなかったので、補足としてここに書いておきます。

冒頭の記事が未読の方は、是非ご一読いただけると嬉しいです。

参照:この1年の働くを振り返る。(外部リンク)

 

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今年の始まりは、創作ユニット『hyphen,』としての活動が主でした。

昨年末から今年の1月2月にかけて、友人のクリエイター達と制作していた雑誌『hyphen,』のテキスト作成や、制作資金を募るためのクラウドファンディングの準備をしていた。

参考:【ふたたび、暮らしを考える】雑誌「hyphen,」の創刊号を届けたい!(外部リンク)

関連:雑誌『hyphen,』購入ページ(外部リンク)

僕にとってチームとして動いたのはこれが初めての経験で、楽しいことと同じくらい難しさを感じることもあったんだけど、今改めて振り返ると、本当にたくさんのことを勉強させてもらったなと思っています。

 

フリーランスのクリエイター達と一緒に動く中で、僕が一番痛感させられたのは、「自分の営業スキルが低い」ということでした。

それまでも『居候男子』として滞在先の責任者とやりとりする機会は少なからずあったし、各地で出会った人から仕事を紹介してもらったり、polcaで金銭を頂戴したりする機会もあった。

でも、それらは「こちらから営業をかけている」というより「向こうから応援してもらっている」ことが前提にあったから、こちらから価値を提示して相手の「YES」を引き出すような営業活動は、実際ほとんど経験したことがありませんでした。

 

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あれから1年弱が経って、12月は和歌山でみかんの販売をするため農家さんと色々細かいやりとりをしていたんだけど、営業活動、すなわち「提案すること」については、いつの間にか随分マシになったなあと思った。

参考:モノが、ヒトを繋ぐという話。

これは『hyphen,』メンバーのみんなに色々教えてもらったのも大きいし、9月に講師を務めた『田舎フリーランス養成講座』でぼりさん(@borilog)の営業講座を聞けたのも効いていると思います。

参考:田舎フリーランス養成講座(外部リンク)

 

あんまり書くと長くなってしまうので適当なところでまとめるけど、営業提案とはとどのつまり、「自分も相手も今よりハッピーになる筋書きを提示すること」です。

「営業」というとつい会社の営業マンを想像してしまって、自社の商品を売ることを考えてしまうけど、本質はそういうことじゃない。

ぼりさんがよく使う例えを借りると、

「御社が今まで10万かけてやってたこと、僕なら3万でできますよ。その代わり、2万くれませんか?」

ってことなのである。

 

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以上、この1年で僕が学んだ「提案すること」についてでした。

最後に、この1年特に影響を受けたなあと思う「提案すること」絡みの書籍を2冊紹介して終わりにしますね。

(終)

人生のコンテンツ化と生活のエンタメ化。

しばらく前に「人生のコンテンツ化」という言葉が少し流行って、「自分の身に起きること1から100まで全部コンテンツ化して生きていく!」という人が僕の周りでも何人かいました。

そんな声を聞いていて僕は、「自分のやりたいことは『人生のコンテンツ化』というより『生活のエンタメ化』だなあ」と思っていたのですが、これについてあえて書く機会がなかったので、今日ここで少し書きます。

 

念の為断っておくと、「人生のコンテンツ化」を否定したい訳では全くありません。

というか、どちらかというと僕も「人生のコンテンツ化」をしている方だと思う。

ただ、僕にとって「人生のコンテンツ化」はある種の生存戦略でしかなくて、単純に興味関心があるのは「生活のエンタメ化」の方である、という感じです。

 

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コンテンツ化とエンタメ化の違いについて考えるために、「コンテンツ」と「エンタメ(エンターテイメント)」それぞれの定義的な部分について見てみます。

コンテンツ…情報の内容。放送やネットワークで提供される動画・音声・テキストなどの情報の内容をいう。(出典:wiblio辞書

エンターテイメント…人を楽しませるもの。楽しむためのもの。娯楽。(出典:wiblio辞書

 

辞書的な意味とは少し異なるかもしれませんが、僕にとって「コンテンツ」とは、「(人を楽しませる等その他の目的で)作られたもの全般」です。

一方「エンタメ」は、「人を楽しませるもの全般」。それが人為的に作られたものであるか否かは問いません。

 

はじめの話に戻ると、僕にとって「人生のコンテンツ化」とは、自分の人生を一次情報として、フォロワー等に届けるためのコンテンツを作ること。

一方僕が興味を持っている「生活のエンタメ化」とは、自分の生活に手を加えずそのままの状態で、自分を楽しませるためのエンタメとして見なすことです。

一番違うのは、楽しませたい対象がフォロワーなのか、自分なのか、です。

 

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少し前に、こんなツイートをしました。

このツイートで書いたことは、正直単なる思い付きなので、実際に行動に移す可能性はそんなに高くないだろうと思っています。

なんだけど、今回このツイートをしてみて、「自分にとって生活を面白くするということは、結構優先順位が高いんだろうな」と改めて思いました。

 

これは昨年まで住んでいたシェアハウス『モテアマス三軒茶屋』で気付いたことだけど、生活が面白い(生活がエンタメ化している)と、人生の充実度が上がりやすいです。

わざわざ自分で取りにいかなくとも、初めからそこに娯楽がある状態。

参考:シェアハウス『モテアマス三軒茶屋』に見る、心地よいコミュニティの一つの答え

かといって、自分の生活をハレとケでいうところの「ハレ」にしたいという訳でもなくて、あくまでも「ケ」の範疇で、気付きのある面白い生活を淡々と送っていけたらいいなあと思っています。

関連:余白のある「普通の1日」に、その暮らしならではのエッセンスを加える。

(終)

終わりに

以上です。

2019年もいよいよ終わりですな。まだクリスマスとかあるけど。

また来てね!